1回着た礼服を、そのままタンスに入れていませんか?短時間しか着ない・たまにしか着ないという理由で礼服を放置するのは危険です。
洗わずに放置した礼服にはシミやカビが発生したり、虫食いが起きたりします。
礼服は、着たら必ずクリーニングに出して汚れを落としましょう。
目次
礼服に毎回クリーニングが必要な理由
礼服の素材はデリケートであるため、家庭での洗濯は不向きです。
礼服の洗濯は、専門知識を持つクリーニング店に任せましょう。
礼服の素材は水洗いできないものが多い
礼服に使われる素材は、ウール等水洗いができないものが多く使われています。したがって、礼服はクリーニングで汚れを落とさなくてはなりません。
最近の礼服には、水洗いできる素材が使われているものもあります。しかし、水洗いではシワや色落ちというトラブルが起きやすくなるのです。
礼服は、必ずクリーニングで手入れを行いましょう。
礼服のクリーニングは即日も可能
礼服のクリーニングにかかる期間は、店舗では即日~1週間程度の場合が多いです。宅配クリーニングでも、店舗によっては即日仕上げが行われています。
即日仕上げは追加料金が発生する場合がありますので、申し込み前に確認をしましょう。
なお、オプション加工を頼んだ場合は、即日仕上げができないことが多いです。
礼服のクリーニングはいくらかかるのか
礼服のクリーニング料金とコースは、店舗によって異なります。
店舗によっては礼服専用のコースや割引があるため、事前に確認しておくと便利です。
礼服のクリーニング料金は一般の衣服より高めに設定されている
礼服のクリーニング料金は、一般的な衣服よりも高いことが多いです。礼服は1着ずつクリーニングされるため、コストの上昇は避けられません。
また礼服のクリーニング料金は、オプション込みで設定されている店舗もあります。
礼服のクリーニング前に、オプションの有無と料金の内訳を把握しておきましょう。
礼服の種類によってクリーニング料金が異なる
礼服は、服の種類によってクリーニング料金が異なる仕組みです。
例えばスーツの場合、ジャケットとパンツそれぞれに料金が発生します。
一方、ワンピースやタキシードは1着ごとに料金が設定されています。
礼服をクリーニングに出すときの注意点
礼服は、事前に手入れをしておくと美しく仕上がります。
事前の手入れは簡単にできますので、ぜひお試しください。
汚れた場合はできるだけ早くクリーニングへ
食べ物や化粧品、汗による汚れがついた場合は、急いでクリーニングをすることが大切です。早ければ早いほど、クリーニングの仕上がりもきれいです。
シミは種類によって落とし方が違うため、最初にシミの原因を特定します。コーヒーやお茶、ワイン等飲み物が原因であれば水溶性のシミです。
一方、油を含む食べ物や化粧品が原因であれば、油溶性のシミに分けられます。
クリーニング店ではプロが汚れを判断し、最適な方法で汚れを落とすので、できるだけ早くクリーニング店へ持っていくのが最善策です。
汚れは家庭の衣料用洗剤でケアすることも可能ですが、礼服の場合は生地を傷めてしまう可能性があります。
礼服にダメージを与えたり、失敗して台無しにしたりしないように、自己判断でのケアは避けましょう。
ブラシをかけてテカリを防ぐ
礼服に使われているウール生地は、着用を続けると表面の毛が押されてしまいます。毛が押されたままでは光を反射してしまうため、表面にテカリができてしまうのです。礼服をクリーニングに出す前には、必ずブラッシングを行いましょう。
獣毛ブラシを回転させながら動かすと、毛を立てると同時にホコリも取り除けます。
クリーニングが終わった礼服の保管方法
クリーニングを終えた礼服は、正しく保管しなければ傷んでしまいます。
礼服を長く着続けるためにも、保管のポイントを押さえておきましょう。
ビニールを外して換気の良い場所で保管する
クリーニングが終わった礼服は、ビニールを外してからクローゼットに入れましょう。礼服と他の衣服との間隔をあけ、風通しを良くして保管してください。クローゼットには除湿剤と防虫剤を入れ、虫食い対策を行いましょう。
また、日光や照明が当たると、日焼けや色あせが起きやすくなります。
礼服の保管場所は、光が当たらない空間を選んでください。
着用前はアイロンプレスで吊るしジワを直す
長期間ハンガーにかけた礼服は、吊るしジワとしてハンガーの形が残ってしまいます。クリーニングが終わった礼服を着るときは、アイロンプレスでシワを伸ばしましょう。小さなシワであれば、スチームを軽く当てるだけで直せます。自宅での保管が難しいときは、衣類預かりサービスを利用するのが便利です。
礼服はクリーニングで正しく保管する
クリーニングをして正しく保管した礼服は、長く着続けられます。他の服よりも着る回数が少ないからこそ、礼服はクリーニングで手入れをしましょう。
クリーニング前後の手入れも忘れずに行えば、礼服の状態も悪化しません。
保管方法も含めて、礼服の手入れ方法を覚えておきましょう。