お気に入りのTシャツの襟がよれてしまう、ということは誰にでもあるでしょう。長く着ていると、どうしてもTシャツの襟はよれてしまいます。しかし、だからといってもう着られなくなってしまうというわけではありません。きちんとした方法をとれば、Tシャツの襟よれを直すことは可能です。
今回は、Tシャツの襟よれの修復方法や、襟よれを防止する方法についてご紹介します。Tシャツの襟よれに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Tシャツの襟よれの原因は?
そもそも、なぜTシャツの襟はよれてしまうのでしょうか。
Tシャツの襟よれは、長く着ているうちに横の糸が引っ張られることによって起きます。横糸は引っ張られ続けると縦糸に対して隙間ができ、表面に波が生まれます。この現象が繰り返されると、糸と糸との間が大きくなり、襟はどんどんよれていくため修復も難しくなってしまいます。
しかし、諦める必要はありません。もしTシャツの襟がよれてしまっても、修復する方法があるからです。
襟よれの修復方法は?
では、具体的に襟よれの修復方法を見ていきましょう。
襟よれを修復する方法はいくつかありますが、ここでは取り組みやすく効果が出るものをご紹介します。
スチームアイロンを使う
一つ目は、スチームアイロンを使う方法です。
スチームアイロンの温度は「高」に設定して、なるべく高温で使用します。十分に温まったら、Tシャツの襟に押し当てていきましょう。この時、よれてしまった部分をつまみ、縦方向に引っ張ってください。スチームをかけつつ、軽く押さえていくようにしましょう。
なお、スチームアイロンは非常に高熱となっているため、誤って手を近づけてしまわないように気を付けてください。
氷水を使う
スチームアイロンだけでなく、氷水を使用するのも効果的です。氷水を利用する時は、水が十分に冷えたことを確認してください。スチームアイロンが家にないという方も、氷水なら用意できるのではないでしょうか。
桶や洗面器などに十分に冷やした氷水を張り、1分ほどTシャツを浸します。この時Tシャツの襟は折りたたんでおくことがポイントです。広げたまま氷水に漬けるのではなく、折りたたんで氷水をより浸透させるようにしましょう。
十分に冷えたら、襟の部分を押しながら水気を取っていきます。ギュッと絞るのではなく、丁寧に上下を押さえつつ水気を切っていきましょう。
アイロンをかける際には、スチームアイロン同様に襟に対して縦方向にかけるようにしてください。ここでポイントなのが、完全に乾かし切らないということです。
最後はハンガーを使わず、平らに広げて乾かしましょう。
まんべんなく氷水に漬けられたら、きれいによれを伸ばすことができます。Tシャツの襟をしっかりと冷やすことを意識してください。
襟よれを防止するためには?
「そもそも、襟よれが起こらなければいいのでは」と思う方も多いでしょう。確かにその通りで、襟よれが起こらなければ、あれこれと苦労をする必要はありません。
では、どうすれば襟よれを防止できるのかをご紹介します。
洗濯ネットに入れる
洗濯ネットに入れて洗濯するのは、Tシャツの傷みを防いでくれるため、襟の部分のよれ防止にも効果があります。
洗濯ネットは高価なものではありません。100円ショップでもいろいろなサイズの物が売っているので、Tシャツのサイズに合わせてネットを購入しましょう。サイズが小さいネットを選んでしまうと、中でぎゅうぎゅう詰めになってしまうので注意してください。
また、併せてご紹介したいのが輪ゴムを使ったよれ防止方法です。ネットに入れるだけではなく、襟を輪ゴムで縛ることで、洗濯中に糸が引っ張られることがなくなります。
より確実によれを防止したい時は、輪ゴムで縛った上でネットに入れるといいでしょう。
洗濯挟みで干す
「ハンガーで干さない」ということも大切です。
洗濯挟みで裾と脇を洗濯挟みで止めて干しましょう。
ハンガーを使って濡れた服を干すと、湿気のせいで服が下に引っ張られてしまいます。これは襟のよれに繋がるため、あまりおすすめできません。
なお、「洗濯挟みの跡がついてしまうのが嫌」という方には、平干しをおすすめします。場所はとってしまいますが、確実に襟のよれを回避することができます。
Tシャツの襟よれを防ぐにはクリーニング店に任せるのが効果的
「どうしても襟よれを防ぎたい」という場合は、専門業者であるクリーニング店に依頼しましょう。自分の力だけでよれを防ぐのは至難の業です。さまざまな方法を試すのももちろんいいのですが、より確実によれを防ぐためにはクリーニング店を利用するのがおすすめです。
まとめ
Tシャツの襟よれは、洗濯などの繰り返しによって糸が引っ張られてできてしまいます。
スチームアイロンや氷水を使うことで、よれを修復することができますが、自分で行う修復には限界がありますし、手間もかかります。襟がよれてしまう前に、日々の洗濯時に気を付けることも大切です。洗濯ネットに入れて洗濯したり、洗濯挟みを使って干したりすることで襟よれの防止に繋がりますので、ぜひ試してください。
長く大切に着たいTシャツは、クリーニング店に任せるのが安心です。すでに襟がよれてきている場合は、クリーニング店に相談しましょう。