カシミヤは間違った洗濯法だと縮んでしまうため、クリーニング店を利用する方も多いです。
ですがクリーニングに出す頻度が少なかったり、逆に多すぎたりすると、独特の風合いが損なわれてしまいます。
冬の寒さから、優しく滑らかな肌触りで守ってくれるカシミヤは、とてもデリケートな素材です。
また、価格も安くはないので、少しでも長く使い続けられるお手入れすることが大切です。
ここでは、カシミヤのマフラーやストールを、クリーニングに出すときの注意点や頻度を紹介します。
目次
カシミヤをクリーニングに出すときの注意点
カシミヤのお手入れはクリーニングに任せるのが一番です。
しかし、クリーニング店によってはカシミヤの扱いに慣れていなかったり、仕上がりのクオリティが低かったりすることがあります。
満足できる仕上がりにしてもらうためにも、以下の注意点を覚えておきましょう。
高級品を得意とするお店に出す
まず重要なのが、高級品を得意とするお店に出すことです。
クリーニングは、お店(会社)によって商品の扱い方や洗浄・仕上げ技術に差があります。
最近は、安くても良い製品やサービスを提供しているお店が増えていますが、クリーニングは料金と技術が比例しているので、安さを売りにしているお店は避けた方が良いでしょう。
お店によっては、直接ブランドタグに管理タグをホチキスで留められるケースもあるようです。
多少料金が高いとしても、そういったお店の方が高級品の扱い方が丁寧で、優れた技術を持っています。
普通の衣類であれば問題ないかもしれませんが、デリケートなカシミヤは高級品を得意とするお店で仕上げてもらうのがベストです。
仕上がりの要望をしっかり伝える
クリーニングに出すときは、どのように仕上げて欲しいか、要望をしっかり伝えましょう。
受付の人が全員クリーニングに精通しているとは限らないため、カシミヤの適切な扱い方を知らない人もいるのが実情です。
要望を伝えないと、理想と違う仕上がりになってしまう可能性があるので、必ず伝えてください。
カシミヤ専用コースを利用する
高級品を取り扱うお店の多くは、カシミヤ専用のコースを設けているので、少し高くなってしまいますがこのコースを利用しましょう。
カシミヤ専用コースは、名前の通りカシミヤに適したドライ溶剤を使っており、カシミヤの風合いを守ったままドライクリーニングをしてくれます。
専用コースがない場合で、素材に適した洗い方をするコースを選べば、よりダメージを少なくしてカシミヤの風合いを保つことができます。
カシミヤをクリーニングに出す頻度
カシミヤをクリーニングに出す頻度は、1シーズン(3ヵ月)に2回から3回ほどで十分です。
出すタイミングは、数回着用したり、食べこぼしをしたりして汚れが気になったときや、衣替えをするときを目安にしてください。
「何回もクリーニングするのはもったいない。」という場合は、衣替えの前に出しましょう。
クリーニングをしないまま保管すると、繊維に残っている汗や皮脂汚れ、食べ物や飲み物が跳ねた汚れなどがシミや虫喰いの原因になります。
汚れによる出すタイミングが分からないけれど、こまめにクリーニングしたいという場合は、1ヵ月に1回の頻度で出すといいでしょう。
カシミヤのメンテナンス方法
カシミヤのマフラーやストールなどは、クリーニングの頻度を少なくするために、日々のメンテナンスをすることが重要です。
メンテナンスを怠ってしまうと、どんなに丁寧に使っていても毛玉やダメージで肌触りが悪くなります。
メンテナンスは習慣化して、いつでも心地良く使える状態をキープしましょう。
必ずブラッシングをする
基本的なことですが、マフラーやストールは必ずブラッシングをしてください。
1回でも使うと、外気の汚れたホコリや皮脂汚れがつくうえに、繊維の向きが乱れます。
そのまま仕舞ってしまうと、汚れによって繊維が固まったり、向きの乱れが直らなかったりすることで肌触りが悪くなります。
ブラッシングをすれば、細かな汚れを落とし、繊維の流れも整えることができます。
ブラッシングをする際には、衣類専用のブラシであることはもちろん、できればカシミヤと同じ獣毛で作られている、豚毛や猪毛などのブラシを使ってください。
何回もブラッシングすると逆にカシミヤを傷めてしまうので、回数は2回程度が目安です。
繊維の向きに沿って、優しく丁寧に行ないましょう。
1回使ったら1回お休みさせる
マフラーやストールは使用頻度が高くなりがちですが、1回使ったら次の日はお休みさせると独特の風合いを長く保てるでしょう。
繊維へのダメージは、洗濯時だけではありません。
着用しているときに起こる摩擦や静電気も、ダメージを引き起こします。
これらのダメージによって毛玉ができたり毛羽だったりしてしまい、結果的に風合いが損なわれてしまうのです。
ブラッシングをして1回休ませてあげることで、完全に静電気などのダメージ原因を取り除けます。
連続して使うと、刺激を与えてしまいカシミヤの寿命を縮めてしまうので注意しましょう。
大切なカシミヤは正しい頻度でクリーニングしよう
カシミヤは、とりあえずクリーニングに出しておけば安心と思っている方も多いかもしれません。
しかし、頻度が多ければダメージを与えてしまい、カシミヤ特有の心地良い肌触りが失われてしまいます。
大切なカシミヤは正しい頻度を守っていれば、いつまでも心地良く使えます。
繊細なアイテムは、高級品のクリーニングが得意なお店に任せましょう。