スーツにカビが生えたときの落とし方や注意点をチェック|東京の高級ブランドクリーニング店 アルテフェロ

お役立ちコラム

久しぶりにクローゼットから出したスーツにカビが生えていたという経験はありませんか?
明日にでも着ようと思っていたのならば非常に焦ってしまうでしょう。
スーツにカビが生えたときは、まず自宅で応急処置を行い、その後クリーニングに出すのが望ましいです。
ここでは、スーツにカビが生えたときの落とし方やクリーニングに出す場合の注意点について解説します。

 

 

スーツに生えるカビは2種類ある

スーツに生えるカビは白カビと黒カビの2種類があります。白カビは文字通り白色のカビで、カマンベールチーズにも使用されているものです。
建物の壁や床、屋根などに発生することもあり、中には毒性のあるものもあるため注意が必要です。
黒カビに比べて除去しやすいため、手でスーツのカビを払えばほとんどが落とせますが、飛散を防ぐために屋外で行うようにしましょう。

一方、奥深くまで根を張っているのが黒カビ。空気中にも胞子が浮遊していて、家のいたるところに生えます。
スーツの黒カビは繊維の奥までカビが入り込んでいるため、簡単に落とせません。

 

スーツに生えたカビを落とす方法

スーツにカビが生えてしまったら、洗濯機や手洗いで落としきることは難しいと言えます。
クリーニングに出すことが推奨されますが、急ぎのときは自宅での応急処置を行いましょう。

 

白カビを落とす方法

スーツに生えた白カビを落とす方法をみていきましょう。

1.まずは表面に付着したカビをブラシなどで落とします。
2.30~40℃のぬるま湯にタオルを浸けて固く絞ります。

3.カビの部分をタオルで叩いて落とします。

※この時、ゴシゴシ擦らないようにしてください。カビが繊維の中に入り込んでしまうためです。
4.あて布をした上でアイロンがけをします。

お湯で落ちない場合は、タオルの代わりに、消毒用エタノールを歯ブラシの毛先につけて、叩くようにカビを落とします。
事前にスーツの裏側などで色落ちテストをしておくと安心です。

 

黒カビを落とす方法

次に、スーツの黒カビを落とす方法です。
スーツの品質表示タグを確認し、ウール100%であれば以下の手順で対応できます。

1. バケツに50℃程度のお湯を入れ、1Lあたり10gの酸素系漂白剤を加えてください。
2. お湯の中にスーツを入れ、カビの部分を軽く擦り洗いします。ゴム手袋を装着しておくと良いです。
3. 1時間程度浸け置きし、洗濯機のドライクリーニングコースで洗います。

ウール100%以外のスーツは自宅でカビ取りできないため、なるべく早くクリーニングに出してください。

 

スーツのカビ取りをクリーニング店に依頼する場合

紹介したカビ取りの方法は、あくまでも応急処置であり、カビを完全に除去できるわけではありません。
また、洗い方によってはカビの影響を広げたりスーツの生地を傷めたりするため、大切なスーツは必ずクリーニングに出すようにしてください。

 

スーツをクリーニングに出す料金やかかる日数は?

スーツのドライクリーニングの費用の相場は上下セットで2000円~。
仕上がりまでにかかる日数は大体1~3日となります。

一方、カビが生えている場合、カビの状態にもよりますが、ウェットクリーニング(水を使う洗い方)で落とす必要がある可能性も。
その場合は、通常の金額にカビ取り料金がプラスされると考えておきましょう。
ウェットクリーニングを依頼する場合、ドライクリーニングの料金から1000円程度追料金が発生し、仕上がりまでにかかる日数は1週間程度となります。

 

スーツのカビがクリーニングでも落ちないことはある?

黒カビは発生すると落とすのが難しく、スーツに色素が残りやすいことからクリーニングを受け付けていないところもあります。
特に、カビが付着してから半年以上経過したものは、カビ菌が生地にダメージを与えるため、より難易度が高いといえるでしょう。
黒カビの除去でウェットクリーニングを依頼する場合、業者によって技術面での差が出やすいため、注意が必要です。

高級クリーニングや、染み抜きなどに対応しているクリーニング店など、技術力のあるクリーニング店をを選んで依頼しましょう。
スーツにカビが発生してからでは手遅れということもあります。常にスーツを清潔な状態にしておけばカビの発生リスクを抑えることが可能です。
1シーズンに1回を目安に、スーツをクリーニングに出すことをおすすめします。

 

スーツのカビ防止ポイントはクローゼットの環境

スーツにカビを発生させないためには、普段から対策を行うことが大切です。
そもそも、スーツにカビが生える原因はクローゼットの環境にあります。
浴室や洗面所にカビが生えやすいのは、カビにとって心地よい高温多湿な空間だからです。

カビが好む温度は20~30℃。春から夏にかけての時期は要注意です。
クローゼット内に温度や湿気がこもらないよう、こまめに換気を行うようにしましょう。
特に、梅雨の時期はジメジメしやすいため、クローゼット内の除湿を心掛けましょう。

また、長期間着ないスーツがあれば、クリーニング店の衣類保管サービスを利用するのも手です。衣類保管サービスというのは、クリーニングした衣類をそのままお店で預かってもらえるサービスです。
衣類にとって最適な温度湿度で保管されるため、カビが生える心配もありません。
自宅の収納スペースにも余裕が出るため、スーツのみならずコートやジャケット、セーターなどシーズンオフの衣類をまとめて保管してもらうのがおすすめです。

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