ニットの洋服をクリーニングに出すのは、お金も時間もかかるため、家庭で洗っている人は多いでしょう。
しかし、ニットによって家庭でクリーニングできないタイプがあるのをご存じですか?
間違ったクリーニング方法は、生地にダメージを与えてしまいます。
失敗すると二度と着られない可能性もあるので気を付けましょう。
今回は、ニットは家庭で洗えるのか、クリーニングに出すべきニットのタイプや料金などについて紹介します。
目次
ニットは家庭でクリーニングできるの?
ニットの洋服を家庭で洗いたい場合、洗濯表示タグをチェックしましょう。
「水洗い可能」の表示があれば、家庭でクリーニングできます。
ただし、家庭でニットをクリーニングすると、縮み・伸びのトラブルが起きることもあるので要注意です。
また、ニットによってドライマークが付いているタイプもありますが、家庭用洗濯機のドライコースでは洗えないので気を付けてください。
家庭用洗濯機のドライコースは水を使いますが、クリーニング店は水を使わない方法でドライクリーニングします。
水で洗えない素材に適したクリーニング方法なので、生地にダメージを与えず仕上がります。
どんなニットをクリーニングに出すべき?
クリーニング店に出すべきニットは、次のようなタイプです。
・水洗いできないニット
・天然繊維のニット
・お気に入りのニット(高級なニット)
・汚れが落ちないニット
・毛玉が気になるニット
ニットによって素材が異なりますが、具体的に「ウール」「シルク」「カシミヤ」など天然繊維で作られたタイプは、クリーニング店がおすすめです。
天然繊維は、クリーニング方法によって繊維同士が絡まりやすく、縮みや型崩れといった心配があります。
洗いだけではなく、干すまで念入りな管理が必要なので、お気に入りのニットはクリーニング店へ出しましょう。
また、クリーニング店では、自宅では落としきれない汚れ・シミの除去や、毛玉取りのサービスを行っているところも。
そのようなクリーニング店に任せると、きれいに仕上げてくれます。
ニットのクリーニング料金は?
お店によりますが、ニットのクリーニング料金は1枚500円~が相場です。
ブランド物や上物の素材などは、通常のクリーニング方法と違うため料金が高くなってしまうケースが多いです。
シミ抜きや毛玉取りサービスで料金が追加になることもあるので、事前に確認しておくと安心です。
ニットをクリーニングに出す頻度は?
ニットを着用する回数によってクリーニングに出す頻度は変わります。
ニットの着用回数 | クリーニングの頻度 |
頻繁に着用するニット | 1~2ヶ月に1回+長期保管前に1回 |
あまり着用しないニット | 長期保管前に1回 |
ニットに付いた汚れを落とさないまま長期保管すると、虫食いや黄ばみが発生する可能性があります。
また、保管状態によってはカビが発生してしまい、お気に入りのニットが着られなくなってしまうことがあるでしょう。
ニットをクリーニングに出す際は、長期保管する前に必ず1回しておくと安心です。
ニットがクリーニングから戻って来る日数は?
クリーニング店や出し方によって、ニットが戻ってくる日数は変わります。
ニットの出し方 | クリーニングから戻る日数 |
店舗へ持ち込む | 最短3日~ |
宅配クリーニング | 最短1週間~ |
クリーニングだけなら、戻ってくる日数はあまり長くありません。
しかし、シミ抜きや毛玉取り、ほつれ補修などのオプションを付けると日数も長くなります。ニットの状態によっては、戻ってくるまで2週間かかってしまうケースがあるので、急いで仕上げてほしいアイテムの場合は事前に確認しましょう。
クリーニング店のニットの洗い方
ニットをクリーニング店ではどのように洗っているのか、ドライクリーニングを例にして紹介します。
- ニットの素材やシミを確認し、適した洗い方を決める
- 専用溶剤でクリーニングする
- シミやほつれを修復する
- 素材にダメージを与えないように、スチームなどでアイロン仕上げする
- 汚れや型崩れがないか確認する
※機械でのクリーニングが適していないと判断した場合は、手洗いでクリーニングします。
クリーニング店では、水洗い不可のニットであっても水を使う場合があります。
縮みやニット表面の毛羽立ちが気になるところですが、クリーニングの知識や技術に優れたスタッフしか水洗い不可のニットを手洗いできません。
知識なく水洗いしてしまうと、ニットは型崩れや縮みが発生します。
手洗いできるクリーニング店は、技術に優れたスタッフが在籍している証なので、依頼する際は洗い方も注目してみてください。
まとめ|お気に入りのニットはクリーニングがおすすめ
水洗い可能なニットなら、家庭でクリーニングできます。
脱水時間や干し方によって、ニット全体が縮んだり型崩れしたりするので気を付けてください。
お気に入りのニットやブランド品、天然繊維のニットは、クリーニングへ出すのがおすすめです。
料金や洗い方、オプションはクリーニング店で異なるので、まずは見積もりや詳細を確認してみましょう。