年齢・性別問わずに愛用されているデニムは、幅広い着こなしに活躍する便利なアイテムです。
ただし、洗い方や干し方を適当にしてしまうと、色落ちや色移り、型崩れを起こすことがあるので要注意です。
今回は、デニム洗濯のポイントをご紹介していきます。
目次
デニムの最初の洗い方
新しいデニムには糊がついているので、最初の洗い方次第で色落ちの度合いが決まります。
履きこんでいけば色落ちも進みますが、色の落ち方が決まるのは2回目の洗濯までなので、最初の洗い方を覚えておきましょう。
最初は表を水洗いする
まずは、表を水洗いします。
新品のデニムは汚れていないので、洗剤を入れる必要はありません。
最初の洗濯はあくまでも糊を落とすだけなので、洗濯機で普通に洗ってください。
表の次は裏返して洗う
表の水洗いが終わったら、次は裏返してもう一度水洗いしましょう。
このときも洗剤は入れなくて大丈夫です。
まだ糊が残っているので型崩れもしませんが、形を整えるためにボタンとチャックはしっかり閉めて水洗いしてください。
水洗いが終わったら、脱水をして普通に乾かしましょう。
デニムの洗濯方法
洗濯機を使った洗い方
もっとも手軽な洗濯方法といえば、やはり洗濯機を使うことです。
特にひどい汚れがついていないのであれば、洗濯機で洗っても問題ありません。
<用意するもの>
・洗濯ネット
・おしゃれ着用洗剤
<洗濯の手順>
デニムのボタンとチャックを閉めて裏返し、洗濯ネットに入れる
おしゃれ着用コースなどデニムにダメージを与えない、弱めの水流コースで洗う
ポイントは、色落ちを抑えるために裏返すことですが、汚れがひどくないのであれば洗濯時間も短くするのがベストです。
また、いくら色落ちを抑えても、デニムは必ず色落ちするため、白いTシャツなど色移りが目立つ衣類と一緒に洗うのは止めましょう。
手洗いで洗濯する方法
洗濯機を使うと、多少なりとも色落ちしてしまいます。
どうしても色落ちさせたくない、という場合は手洗いをするのがおすすめです。
<用意するもの>
・おしゃれ着用洗剤
・デニムを浸せるぐらいの洗濯桶
<洗濯の手順>
洗濯桶におしゃれ着用洗剤を10cc、水を5ℓ入れる
(2.5ℓであれば洗剤は5cc、10ℓであれば洗剤は20cc)
洗剤をしっかり溶かしたら、裏返したデニムを入れて10分ほど浸け置きする
デニムに洗剤液が行き渡った状態で浸け置きをしたら、綺麗な水で洗剤の泡がなくなるまですすぐ
水を入れ替えながらすすぎ、完全に泡がなくなったら洗濯機で脱水をする
(脱水時間は1~2分程度)
手洗いのとき、洗剤に漬けた状態で押し洗いをしてしまうと、色がどんどん落ちてしまうので浸け置きで汚れを落とすのがポイントです。
また、お湯を使うと色落ちしやすくなるので、水を使うことも忘れないでください。
デニムを干すときの注意点
デニムは、洗濯方法よりも干し方が重要です。
間違った干し方をしてしまうと、型が崩れたり変色したりすることもあるので、正しい干し方をマスターしておきましょう。
直射日光はNG!日陰で干すこと
デニムは、紫外線によって変色しやすいので、直射日光が当たるところに干すのはNGです。
秋や冬は乾きづらいですが、必ず日陰に干してください。
できるだけ風通しの良い場所に干せば、乾きも早くなります。
裾を上に吊して干すこと
デニムは、着用していると綾目(生地の斜紋線)の方向にねじれてきます。
これもデニムのシルエットを変えてしまう原因になるので、干すときには裾を上にして吊し干しをしてください。
裾を上にすると、ねじれを防げるのでシルエットを保てます。
ポケットの中まで乾燥しているか確認すること
デニムは乾きづらいので、ポケットの中まで乾燥しているか確認してください。
生乾きのままで取り込んでしまうと、雑菌が繁殖したりカビが生えたりするので、特に生地が重なっている部分は乾いているかをしっかりチェックしましょう。
デニムの洗濯の頻度
「デニム愛好家は1回も洗濯をしていないデニムを持っている」という話を聞いたことがあるかもしれません。
また、デニムは洗わないことで味が出るとも言われています。
とは言え、着用すれば汗を吸収し、汚れますから、やはり洗濯は必要です。
そこで気になるのが洗濯の頻度ですが、特に決まりはありません。
清潔に保ちたい、汗汚れや皮脂汚れによって生地を傷めたくないというのであれば、着る度に洗濯をしても大丈夫です。
毎回洗うことで、適度に色落ちをしますから、だんだん変わっていく色合いを楽しむこともできるでしょう。
ただ、デニムの元の風合いを楽しみたいのであれば、毎回洗うのではなく、月に1回ぐらいの洗濯がベストです。
大切なデニムはクリーニングに出すのもおすすめ
デニムは洗濯が難しいアイテムではありませんが、色落ちと型崩れに注意しましょう。
頻度に関しては、回数によってデニムの風合いの変化を楽しめるので、気にする必要はありません。
しかしながら、干し方を間違えたり、洗濯後うっかり放置したりすると、変な色の落ち方や変な型が着いてしまったりする可能性があるのも事実です。
大切なデニムであれば、やはり高級クリーニングに任せて、完ぺきな状態に仕上げてもらうことが、いつまでもおしゃれに着こなすポイントになります。