撥水加工やライトダウンなど、機能性も高く、コーディネート次第でカジュアルにもエレガントにも着こなせるダウンコートは、冬のマストアイテムですね。
ただし、使用頻度が高いだけに、きちんとお手入れをしないと、へたりや汚れが気になります。
ここでは、大事なダウンコートをクリーニングに出すポイントをご紹介します。
目次
ダウンコートのクリーニングの値段について
ダウンコートのクリーニングの値段はクリーニング店によって異なりますが、大手クリーニング店の場合は2,000円から3,000円、小規模のクリーニング店であれば1,500円ほどが相場となります。
さらに、革やファーの装飾品やベルトなどの小物が付いている場合は別途料金がかかります。
また、高級クリーニングでは手洗い仕上げなどオプションがあり、ワンランク上の仕上がりにしたい場合はオプション費用で1,000円から1,500円ほど費用がアップします。
冬物のクリーニング代は総じて高めなので、できるだけ節約したいかもしれません。
しかし、クリーニングの値段はクオリティーと比例するので、安い値段のクリーニングだとダウンが傷んだり、仕上げが雑だったりする可能性があります。
特にダウンコートはデリケートなので、できれば値段は考えず、クリーニング技術に優れた高級クリーニング店に出すのが正解です。
ダウンコートをクリーニングに出す頻度
クリーニングは、衣類などの汚れをプロが徹底的に落としてくれますが、だからといって着る度に出せば良いというものではありません。
プロが洗濯をするといっても、クリーニングのしすぎは生地を傷めますし、無駄な出費がかさんでしまいます。
では、ダウンコートはどれぐらいの頻度でクリーニングに出せばいいのでしょうか。
週に1回以上着るのであれば1ヵ月に1回
週に1回以上着るのであれば、1ヵ月に1回を目安に出すのがベストです。
表面的には汚れが目立たないとしても、頻繁に着ていると襟周りや袖口に皮脂や汗の汚れが付いてしまいます。
皮脂や汗の汚れは、時間が経つと変色して染みついてしまいますし、時間が経つほどに落ちづらくなるため、こまめに落とさなくてはいけません。
目に付く汚れがある時はもちろん、見た目で分からないとしても、感覚的に「今月はたくさん着ている」と思ったら、1ヵ月を目安にクリーニングに出しましょう。
たまにしか着ない場合は1シーズン1回
月に2回から3回程度しか着ないのであれば、1シーズンで1回クリーニングすれば問題ありません。
ここで気を付けたいのは、たまにしか着なかったからといって、クリーニングに出さずに仕舞うことです。
いくら見た目は綺麗でも、皮脂や汗汚れは付いています。
ダウンコートは空気中の埃も吸収してしまうため、ケアをしないまま仕舞うと変色をしたり虫に喰われたりしてしまいます。
ですので、必ず1シーズンに1回はクリーニングでリセットしてください。
ダウンコートをクリーニングに出すタイミング
ダウンコートをクリーニングに出すタイミングは、基本的にはシーズン終わりです。
汚れを落としきらないまま仕舞うと、付着した汚れが沈着してしまいます。
次のシーズンに着ようと思っても、目立たなかった汚れが変色していたりカビが生えてしまったりすることもあるので、たとえ1回しか着ていなくてもシーズンが終わる春先にはクリーニングに出しましょう。
ただし、明らかに目立つ汚れが付いている場合や、シチュエーションによってダウンコートを着ていて汗をかいてしまった場合は、シーズン終わりを待たずにクリーニングに出してください。
ダウンコートをクリーニングに出す前にしておくことは?
ダウンコートをクリーニングする場合「とりあえずクリーニングに出してしまえば綺麗になるだろう」と、そのままお店に持ち込んだりするのはNGです。
適当にクリーニングをしてしまうと、後々トラブルになることは少なくありません。
クリーニングに出す前にしておくべきことは4つ。
・ポケットの中に何も入っていないかチェックする
・シミや汚れの箇所を確認する
・破れたりほつれたりしているところがないか確認する
・付属品が付いている場合は取り外しておく
特に、破れやほつれは、事前に確認をしておかないと責任の所在を特定できません。
付属品も自分で取り外しておかないと、そのままクリーニングをされた場合壊れてしまうこともあるので注意してください。
ダウンコートをクリーニングした後の注意点
クリーニング後のダウンコートは、新品のように綺麗になり、ダウンの風合いもアップしてベストな状態になっています。
しかし、クリーニングから返ってきてそのままクローゼットに仕舞うと傷んでしまうこともあるので、クリーニング後の注意点もしっかりチェックしておきましょう。
ビニール袋は外すこと
クリーニングから戻ったダウンコートはビニール袋がかけられていますが、これを保管袋の代わりに活用する方も多いようです。
しかし、このビニール袋は移動中に汚れたり傷ついたりしないためにもので、保管をするための袋ではありません。
ビニール袋のまま仕舞ってしまうと、内部に結露が起きることがあり、湿気によってカビの繁殖や生地のダメージを引き起こす原因となります。
ですので、必ずビニール袋は外しましょう。
仕上がりを確認する
ビニール袋を外したら、そのまま仕舞うのではなく「破れたりほつれたりしているところがないか」「付属品は揃っているか」「ボタンが外れたりしていないか」を確認してください。
持ち帰ってすぐトラブルが分かればクリーニング店も対応してくれますが、時間が経過してしまうと、クリーニングのせいなのか分からなくなってしまうので注意してください。
ダウンコートは信頼できるクリーニング店に出しましょう!
冬の寒さからしっかり守ってくれるダウンコートは、クリーニングでしっかり汚れを落とすと同時に、ダウンのケアをしておくことが長持ちさせるポイントです。
自己流のケアだけではダウンのふわふわ感や暖かさを保つのは難しいので、信頼できるクリーニング店で綺麗にして、来年の冬も暖かく過ごしましょう。