クリーニングに出した衣類はハンガーにかけられて返ってきますが、その後はどうしていますか?
「せっかくハンガーにかけられているから、そのまま保管する」という人も多いかもしれませんね。
今回は、クリーニング店のハンガーはそのまま使用して大丈夫なのか、クリーニング後の衣類を保管するポイントと合わせてご紹介します。
目次
クリーニング店のハンガーは外すこと!
クリーニング店は、服をベストな状態で保管できるようにして返してくれます。
そのため、普段ハンガーにかけていない服でも、クリーニング後にハンガーにかけられていることも。
その場合は、ハンガー保管をするのが正解です。
ただし、クリーニング店のハンガーは外して自宅にあるものと取り替えるのが鉄則です。
クリーニング店のハンガーは保管に向いていない
クリーニング店のハンガーは、針金もしくはプラスチックのものを使っているのが一般的で、作りも簡易的な一時保管用となっています。
ワイシャツなど薄手のものであれば問題ありませんが、ジャケットやコートなど厚みのあるものを長期間吊してしまうと、ハンガーが衣類に食い込んでしまい型が崩れてしまいます。
また、ワイシャツであっても肩幅とハンガーのサイズが合っていなければ、やはり型崩れの原因になります。
せっかくクリーニングで綺麗にしても、型が崩れてしまっては見た目が悪くなります。
いずれにしても、クリーニング店のハンガーは長期保管には向いていないので、必ず外しましょう。
ハンガー次第で服の寿命が変わる?
ハンガーは洋服をさっとかけて仕舞える優秀なツールですが、実は服の寿命に大きく関わっています。
前述しましたが、重みがなく薄手のワイシャツであればそこまでハンガーにこだわる必要はありません。
しかし、コートやジャケット、フォーマルなワンピースなどは、肩幅に合ったハンガーによって型やラインを保つことができます。
そのため、適当なハンガーで収納してしまうと、肩のラインが崩れて着られなくなったり、ラインが変わってしまったりします。
ハンガーは、ただ手軽に収納するためのものではなく、服の型やラインをキープする役割も持っているので、衣類に適したハンガーを使うことが重要なのです。
衣類別!保管に適したハンガーの選び方
大切な衣類は、保管に適したハンガーを使うことが重要です。
といっても、衣類に合わせてハンガーを選ぶという方は少ないかもしれません。
ここでは、衣類別にどういったハンガーが適しているかをご紹介するので、ハンガーを選ぶ時の参考にしてください。
スーツ・ジャケット
スーツやジャケットのラインの要となるのは肩です。
ワイシャツは首から肩にかけて直線的に作られていますが、スーツやジャケットは少し丸みを帯びたラインになっていて、肩を包み込むように仕立てられています。
つまり、肩のラインが他の衣類とはまったく異なるので、ハンガーも直線的なものではなく人の体のラインに合わせて作られているものを選びましょう。
コート・アウター
冬物のコートやアウターは、他の衣類よりも重量があるのが特徴です。
そのため、重みをしっかり支えられない針金ハンガーやプラスチックハンガーなどで保管をしてしまうと、もっとも型崩れを起こしやすい衣類となります。
コートやアウターの重みを支えるのはハンガーの肩の部分なので、肩のラインをしっかりホールドして重みに負けない木製のハンガーが適しています。
また、ハンガーの幅が細いとコートなどに食い込んでしまうので、首から肩にかけてのラインの幅が広いものを選んでください。
ナイロンやポリエステルの服
ナイロンやポリエステルなど、伸びない素材で襟なしの服をハンガー収納する場合、襟の部分が丸くなっているハンガーがおすすめです。
襟なしなのに、襟の立ち上がりがあるハンガーを使ってしまうと、襟周りのラインが崩れてしまいます。
また、こういった素材は滑りやすいため、プラスチック製のハンガーで収納すると、いつのまにか落ちてしまい、くしゃくしゃになることも。
滑り止め加工されたハンガーを使いましょう。
ワイシャツ・ブラウス
襟のついたワイシャツやブラウスは、首から肩へのラインに段差がついた、襟の部分が立ち上がっているハンガーが適しています。
首の部分が高く、肩に向かってラインが落ちているハンガーを使うことで、襟部分のよれや型崩れが防げます。
ハンガー自体の厚みは必要ありませんが、男性用と女性用では肩幅が違うので、ハンガーと衣類の肩幅がきちんと合うものを選びましょう。
クリーニング後の正しい保管方法
せっかくクリーニングで綺麗になった衣類は、正しく保管して綺麗な状態を維持することが大切です。
適当な保管方法では、色あせや虫喰いなどのトラブルが起こることもあるので、正しい保管方法を覚えておきましょう。
服は間隔を空けてしまう
服を保管するうえでもっとも重要なのが、ぎゅうぎゅうに詰めすぎないことです。
ぎゅうぎゅうに詰めてしまうと、シワになるのはもちろん、風通しが悪くなって湿気が溜まってしまいます。
ハンガー収納の場合は指1本分、たたみ収納の場合は衣類が押しつぶされない程度を目安に間隔を空けてください。
また、湿気対策として除湿剤も設置しておくのがおすすめです。
防虫剤を使う
ハンガー収納だと虫喰いが起こりづらいので、つい油断して防虫剤を使わないという方も多いようです。
しかし、たたみ収納でもハンガー収納でも虫喰いのリスクはあるので、必ず防虫剤を使いましょう。
防虫剤のガスは空気より重いので、衣類よりも上に防虫剤を設置するのが鉄則です。
紫外線に当たらないようにすること
衣類は紫外線に当たると色あせが起こるので、出しっぱなし保管はNGです。
クローゼット内でも、大事な服は扉から出来るだけ離れた場所に保管してください。
また、蛍光灯の光でも色あせや繊維の傷みが起こるので、保管カバーをつけるなど工夫しましょう。
ニットはハンガーで保管できる?
かさばるニットは、ハンガーで保管したいと思う方も多いかもしれませんが、長期保管の場合は、ハンガーで保管すると型崩れする可能性があるのでおすすめできません。
ニットをハンガーで保管する場合、袖は通さず、ハンガーにニットを肩掛けしますが、他の服を出し入れする時にずれてしまうことがあります。
ですので、一時保管であればハンガーでも大丈夫ですが、衣替えをするのであればきちんとたたんで型崩れしないように仕舞いましょう。