着物を着た後「クリーニングはどうしよう」と、悩む人は多いのではないでしょうか。
着物のお手入れはしっかりおこなわないと、シミやカビ、虫食いなど発生するため、注意しなくてはいけません。
今回は、着物のクリーニングの仕方や、クリーニングを依頼する際の料金相場、クリーニング店の選び方の注意点について紹介します。
目次
着物は自宅で洗濯できる?
着物をクリーニングするには、豊富な知識と技術が必要です。
そのため、家庭で着物を洗ってしまうと、生地がダメージを受けてキレイな状態に戻らない可能性があるので気をつけてください。
一般的に、着物のクリーニングは、呉服店、街のクリーニング店、高級衣類に対応したクリーニング店のいずれかに依頼します。
3つのお店の特徴については、次の表を参考にしてください。
お店 | 特徴 |
呉服店 | ・着物に関する知識が豊富(ただし、汚れの落とし方は専門外な場合も)
・クリーニング店を紹介可能な呉服店あり |
一般のクリーニング店 | ・普段着のクリーニングに特化している(着物に対応していないこともある)
・使用する機械や洗剤は着物用ではない可能性も |
高級専門のクリーニング店 | ・高級品のクリーニングが得意(着物に対応している可能性が高い)
・汚れなどお願いしたい点を直接伝えられる ・専用機械や洗剤を使用して仕上げる ・生地や形状に合わせてクリーニング |
着物をクリーニングする場合、着物のクリーニングに対応しているかどうかがポイントです。
そのため、着物のクリーニング対応している可能性が高い、高級衣類などを専門とするお店がおすすめです。
一般的なクリーニング店とは違い、洗い方やシミ抜きなど仕上がりがまったく違います。
また、呉服店が一番正しい知識を持っているかと思われがちですが、クリーニングの知識については詳しくない場合も。
呉服店から着物をクリーニングしてくれるお店を紹介してくれることもありますが、シミ抜きや仕立てなどの連絡事項がしっかり伝わるかという不安も残ります。
着物をクリーニングするなら、生地の特性や洗い方など知識と経験豊富な専門店が安心です。
着物をクリーニングする頻度は?
着物を頻繁に洗ってしまうと、生地が傷んだり毛羽立ったりする可能性が高いので、気をつけてください。
着物のクリーニングは、着用回数によって頻度が異なります。
着用回数の多い着物のクリーニング頻度
月に何度か着ているのであれば「1シーズンに1回」を目安に、クリーニングしましょう。
着物は仕事やおしゃれ着として着用する人が増えています。
おしゃれ着として着用していると皮脂や汗ジミが気になりますが、着用後に毎回クリーニングしなくても問題ありません。
ただし、化粧など着物に付着してしまうと、時間と共に汚れが落ちにくくなったりシミとして残ってしまったりするので、早めにクリーニングに出しましょう。
着用回数の少ない着物のクリーニング頻度
着用回数の少ない着物のクリーニングは「毎回」必要です。
着用回数の少ない着物と言えば、成人式や結婚式に参列する際に着る振り袖や留め袖、喪服着物といった種類になります。
冠婚葬祭で着用する着物は、汚れやニオイが浸透しやすいため放置は禁物です。
着物をクリーニングせずに1年以上放置しておくと、虫食いやカビが発生しやすくクリーニングしても再起不能になってしまいます。
着物をあまり着用しない時は、1回ごとの頻度でクリーニングしましょう。
着物の帯のクリーニング頻度
着物の帯は、着用数に応じたクリーニングの回数で出してください。
帯は着物と違い直接肌に触れませんが、ホコリやニオイなど吸着しているためクリーニングが必要です。
帯の糸がほつれているなど、修繕が必要な時は一緒に依頼しましょう。
着物のクリーニングの料金は?
着物のクリーニング料金は、1万円程度です。
クリーニングへ依頼する時は、料金だけではなくオプションサービスも確認しましょう。
着物の場合、シミ抜きや染色補正、色移りなどケアが必要なケースが多いです。
着物のクリーニングのオプションは追加料金になってしまいますが、キレイな状態に仕上がってくるので高い満足感が得られます。
シミ抜きなどの必要がある場合は、オプションの対応の有無、料金を確認してから依頼をしてくださいね。
着物のクリーニング店の選び方
着物のクリーニングは高い技術力がなければ、着物にダメージを与えたり、シミや虫食いなどを防ぐことがでなかったりします。
クリーニング店を選ぶ時は、次の2点に気をつけてください。
着物クリーニングの口コミで評判
着物のクリーニング店は口コミで評判の店舗、中でもメディアなどで紹介されていると、より安心してお願いできます。
着物のクリーニングは、職人の目利きと技術が必要なので、誰でも簡単に仕上げられません。
テレビや雑誌で取り上げられクリーニング店は、高い技術が評価されていると言えるでしょう。
高級衣類を専門としている
着物だけではなく高級衣類を専門とするクリーニング店は、生地などを考えた仕上げが得意です。
一般的なクリーニングと違い、クリーニング方法や機器、洗剤が異なるため、気になるシミなどを落としてキレイな状態に仕上げてくれるはずです。
まとめ
着物のクリーニングは、着用回数が多いのであれば「1シーズンに1回」、着用回数が少ないなら「その都度」クリーニングをして保管しましょう。
着物に付着した汚れやシミを放置すると、黄ばみや虫食いの原因になるため早めにクリーニングに出すのがポイントです。