デリケートなウール素材の衣類の洗濯には、手を焼いている人も多いのではないでしょうか?ウールは様々なアイテムに使われているので、手軽に洗濯できないと家事が大変になってしまいますよね。この記事では、ウール製品を洗濯するときの方法をご紹介します。
目次
色落ちや縮み。ウールの洗濯でよくある失敗!
まずは、ウール素材の衣類によくある洗濯のトラブルを挙げていきます。以下の失敗を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
縮んでしまう
ウールはとても柔らかい素材なので、雑に洗ってしまうと繊維同士が絡まってしまい、その結果サイズが縮んでしまいます。せっかくお気に入りのウールが着られなくなってしまうのは、洗濯時の不注意が原因であることも多いのです。
洗濯表示の見逃し
製品によっては水洗いが禁止なものもありますので、手洗いの場合も洗濯をする前にタグをチェックしましょう。タグに洗面器のマークがあれば水洗いOKです。また手のイラストがあれば、手洗い可能な製品だと分かります。
洗面器の上にバツマークがあるのは水洗いNGのサインなので注意しましょう。
なお、PやFマークはドライクリーニングができることを意味しています。
色落ち
正しくは色落ちではなく、ウールの繊維が開いてしまって光に反射しやすくなっている状態です。その光沢が白っぽいので、繊維の色そのものが落ちているように見えます。ただ、原因はなんであれウールのきれいな色が損なわれてしまうのに変わりはないのです。
ウールの見た目が悪くなってしまうのは、洗濯時のダメージによることが少なくありません。手洗いにせよ、洗濯機にせよ、ウール製品は正しい方法で丁寧にケアすることが必要になります。
ウールの洗濯方法!手洗いと洗濯機ではどう違う?
手洗いと洗濯機、それぞれの洗濯方法による正しい手順を伝授していきます。
手洗い
まず用意するものは、中性洗剤と柔軟剤、そして洗濯ネットです。
洗面器を用意して水を入れたら、洗剤に記載されている分量の指示に従って洗浄液を作りましょう。
洗浄液ができたら服を洗面器に入れて、押し洗いをしていきます。 押し洗いは手のひらに力を入れ、圧をかけながら液を衣類になじませます。手洗いの目安はおよそ5分です。
その後で、洗濯ネットに入れて脱水します。脱水は洗濯機の脱水機能を使うのが便利です。
脱水を10秒ほど行ったら、今度は洗面器の中に水と柔軟剤を混ぜます。そして洗面器の中に衣類を入れ、1分ほど放置したら取り出します。
後は再び脱水し、平干しして乾くのを待ちます。
洗濯機で洗濯するよりも、手洗いの方がウールの繊維を損ないにくいので、時間があるときには手洗いがおすすめです。
洗濯機
忙しい中でウールを洗うなら、洗濯機を利用しましょう。
「ドライコース」「ソフトコース」がある洗濯機なら、水洗いするよりもウールのダメージは少なくなります。洗濯機での洗い方はシンプルで、ネットに衣類を入れて中性洗剤と一緒に放り込むだけです。後は、コースを選べば洗濯機が自動的に脱水まで行ってくれます。
そのかわり、いかにドライコースやソフトコースでも、繊維にある程度の負担はかかってしまいます。新品のウール生地を洗濯機にかけると、質が落ちてしまうことも少なくありません。できれば洗濯機で洗うのは2シーズン以上着た古いウール製品に限定するなどして、新品のウール製品や、お気に入りのものは手洗いするのがおすすめです。
ウールの洗濯で覚えておきたい3つのポイント
ウールを洗濯する際は以下3つのポイントを抑えて洗濯しましょう。
ワンシーズンに1回
基本的に、ウールの洗濯回数は「1シーズンに1回」で十分です。
ウールは汚れにくい素材であるうえ、洗いすぎると繊維が損なわれてしまうので、シーズンが終わったら1度洗濯して、次に着るときまでしまっておきましょう。もちろん汚れてしまったり、臭いが気になるときは洗濯しましょう。
臭ったり縮んだりしたらアイロンで対応
洗濯の結果、ウールが縮んでしまったらスチームアイロンの出番です。
スチームアイロンの蒸気は、からまりあったウールの繊維をほぐしてくれます。ふわりと繊維が広がるので、やわらかい質感が戻ってくるのもメリットですね。
また蒸気には除菌の作用もあるので、ウールにしみついた臭いを消したいときにも向いています。汗やタバコの臭いが気になるウールは、洗濯とスチームアイロンの組み合わせで対処しましょう。
プロに頼むのも検討しよう
いろいろ気を付けていても自宅での洗濯には限度がありますし、臭いや縮みに関しては、ご家庭での洗濯や、スチームアイロンで治せる程度にも限界があります。
せっかく買ったウール製品なら、何シーズンもヘビーローテーションしたいですよね。 取り返しのつかない状態になって後悔しないように、クリーニングのプロに任せるのもひとつの方法です。
「株式会社アルテフェロ」は高級素材のクリーニングを中心に請け負っています。 一般家庭ではできない経験とテクニックで、洗濯が難しいウールにも対応しています。
まずは、気軽に相談してください。
まとめ
ウール製品は繊細な生地でできているので、洗濯には細心の注意を払いましょう。また水洗いができない製品は、ドライクリーニングもNGにしている製品もあるので必ずご家庭で洗濯する際は洗濯表示をしっかり確認し、正しい方法で洗濯していきましょう。
仕事や家事が忙しい方や、特別なお洋服の場合は、プロのクリーニング業者に頼むのもおすすめです。
ウール素材に強い、クリーニング屋「株式会社アルテフェロ」のようなプロに頼みましょう。
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