ゴアテックスはクリーニングに出して大丈夫?|東京の高級ブランドクリーニング店 アルテフェロ

お役立ちコラム

アウトドアアイテムの素材として有名なゴアテックス。
特殊な素材なので、自分でお手入れをするのは難しいイメージがあるかもしれません。

そして、しまう際に「クリーニングに出した方がよいのか」迷っている方も多いでしょう。

ゴアテックスのクリーニングについて

風の侵入を防ぐだけではなく雨など水も弾くという優れた機能性を持ったゴアテックスは、アウトドア商品を中心にあらゆる製品に使われています。
ただし、特殊な素材だけに悩んでしまうのが、クリーニングに出してもいいかということです。
機能が低下してしまったらゴアテックスを使う意味がなくなるので、洗濯をしてもいいのか正しい知識を身につけましょう。

 

年に1回のペースであればクリーニングに出した方がよい

「ゴアテックスをクリーニングすると性能が落ちる」という情報もありますが、結論から言うと年に1回から2回はクリーニングの出した方がよいです。
ただし、クリーニングをしてもらう上で注意したいのは、ドライクリーニングではなく、ウエットクリーニングにしてもらうことです。

ドライクリーニングをしてしまうと、ゴアテックスの表面のコーティングが溶剤によって剥がれてしまうため、撥水性能を低下させてしまうのです。
これがゴアテックスをクリーニングしない方がよいといわれる所以で、逆にいうとウエットクリーニングであれば撥水性能が落ちることはありません。

 

ゴアテックスはどこでもクリーニングできるわけではない

ゴアテックスのクリーニングに反対意見が多いのは、クリーニング店の技術力に問題があるからです。
ゴアテックスのような特殊素材は、安さを売りにしているようなクリーニング店の技術だと素材を傷めてしまうため、劣化が早くなります。

ゴアテックスはどこでもクリーニングに出せるようなものではないので、アウトドア専門や値段は高くても丁寧かつ素材に適したクリーニングを行う高級クリーニング店に出すことが重要です。

 

ゴアテックスをクリーニングに出すメリット

ゴアテックスのクリーニングは数千円かかることもあるため、できれば出したくないという方もいるかもしれません。
ですが、それだけお金をかけるメリットがあります。
では、ゴアテックスをクリーニングに出すとどういったメリットがあるのか見てみましょう。

 

洗濯では落としきれない汚れが落ちる

ゴアテックスが汚れたら、基本的には家庭で洗濯をして汚れを落とします。
しかし、家庭の洗濯機や洗剤では汚れを落とすのに限界があり、特にゴアテックスのような特殊素材だと生地の間に汚れが残ってしまうことも多く、完全に取り除けません。

クリーニングであれば、当然ですが繊維の隙間までしっかり洗濯できるので、残った汚れをすっきり落とすことができます。
汚れを落としきれば、ゴアテックスの性能の1つである通気性も回復するので、より快適な着心地を味わえます。

 

撥水性が復活する

クリーニングでは、素材に適した温風でポケットの中までしっかり乾かします。
この温風が適度な加温となり、ゴアテックスの撥水性を復活させてくれます。
撥水性の復活はアイロンでもできますが、適温で長時間加温できるのはクリーニングならではのメリットなので、自分でアイロンがけをするよりも優れた撥水性能に仕上がります。

 

家庭でできる!ゴアテックスのケア

ここでは、家庭でできるゴアテックスのケア方法をご紹介します。

 

ゴアテックスのケアの基本は正しい洗濯

ゴアテックスのケアの基本は、汚れをしっかり落とす正しいクリーニングです。
特殊素材を洗濯するのは不安という方もいるかもしれませんが、普通の洗濯で使うアイテムで洗えるので正しい洗濯方法でケアをしましょう。

 

①ファスナーやボタンをすべて閉じる
ファスナーなどが開けっぱなしだと型崩れをするので必ず閉じましょう。

 

②洗濯ネットに入れる
そのまま洗うと傷んでしまうので、汚れた部分を外側にしてたたみ洗濯ネットに入れます。

 

③少量の洗剤で洗濯をする
普通の洗濯で使う量よりも少なめの洗剤で、弱水流(おしゃれ着洗い)で洗いましょう。

 

④短時間の脱水で取り出す
ゴアテックスは水を吸収しないので、外側の水を弾く程度に10秒ほど脱水します。

 

⑤陰干しをして乾かす
日光に当てると生地が傷んでしまうので、風通しのよい日陰で乾かしましょう。

 

洗濯後にはアイロンをかける

ゴアテックスを洗濯して、完全に乾ききったらアイロンをかけましょう。
アウトドアで使うものにアイロンをかけることに疑問を感じるかもしれませんが、実はゴアテックスは加温することで撥水性能が復活するのです。

ゴアテックスに当て布をして、中温に温めたアイロンをかけてください。
ただし、熱いほど性能が復活しやすいということはなく、高熱のアイロンでは逆に生地を傷めてしまうので、アイロンの温度は必ず中温にしましょう。

ちなみに、乾燥機を持っているのであれば、ゴアテックスを乾燥させた後に温風乾燥するとアイロンがけと同じ効果が得られます。

 

撥水スプレーをかける

ゴアテックスを使うメリットとなる撥水性能は、残念ながら洗濯をする回数に比例して低下します。
最初は洗濯や加温によって撥水性能も復活するのですが、家庭での洗濯はどうしても素材にダメージを与えてしまうため、洗濯をすればするほど撥水性能も低くなってしまいます。ですので、性能の劣化を感じたら、撥水スプレーを吹きかけて撥水性能をアップさせましょう。

洗濯後のゴアテックスに、ムラにならないように薄く撥水スプレーを吹きかけて、陰干しで乾燥させます。
しっかり乾いたら、さらに撥水スプレーを吹きかけるというのを5回ほど繰り返してください。このとき、1箇所に大量に吹きかけてしまうとシミになるので、必ず薄くまんべんなくスプレーするように気をつけましょう。

 

ゴアテックスのクリーニング料金の相場

ゴアテックスをクリーニングする場合、オプションになりますが撥水加工を追加するのが一般的です。
クリーニング店の撥水加工は自分で行うよりも性能が高いので、クリーニングのメリットが得られます。
ただし、その分料金は高くなり、撥水加工を含めたクリーニング料金の相場は安くて3,000円、一般的には5,000円から8,000円ぐらいが相場となります。

こう見るとクリーニングに出すのはもったいないと思うかもしれませんが、クリーニングをすれば生地の隙間に詰まった汚れなど、普段の洗濯では落とせない汚れが落ちるので、ゴアテックスを長持ちさせるためにも1年に1回はクリーニングに出しましょう。

 

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